Effective Altruism
効果的利他主義と訳され、EAと略される。
元々はPhilanthropy(慈善事業)のアプローチだったが、現在では研究やSocial Entrepreneurshipの対象となっている。
Effective Altruismの公理
1. 講じる施策によって、(投入額は同じでも)インパクトは何十倍も変わる
2. compassionを拡大する
ベースの倫理観で他者を助ける(いわゆる利他主義)は道徳的に正しいと言う考え
これがなくてもeffectiveの部分は考え方として他の分野に応用できる
3. 判断の正確性を向上する
open-mindedness
能動的な行動
第一公理
我々はデータに基づいて施策の効果を考え、優先づけを行うべき
実際に、定性的には判断できないほど施策の間には効果の違いが出る。(下図参照)
https://scrapbox.io/files/63b16022bff2ab001ddb2e59.png
https://scrapbox.io/files/63b15fd185b724001dc269d0.png
出典:Penn Effective Altruism (2022)
Cause Areaの分類
EAは数々の注目領域(Cause Area)によって成り立っている。
1. Priorities Research
資源の配分方法の優先づけについて研究している
EA家全員に認められる領域ではない
3. Animal Welfare
Altruismの対象範囲を他の生物に拡大する試み
EA家全員に認められる領域ではない
批判
EAの利他主義的・全体主義的・功利主義的な文化は自分でも共感できないところがある
だが、課題に取り組むに当たっての基本的なフレームワークとして、EAの掲げるImportance/Tractability/Neglectednessを判断過程に取り込むのは良いことだと思う
上の図から、課題設定と仮説検証は適切な優先づけによってのみ効果を発揮すると考えて良い
情報がデジタル化されグローバルに共有される社会では、社会のあらゆる課題解決プロセスにおいてEAのフレームワークを取り入れることができるのではないか
関連ページ
関連イベント
参考
https://www.youtube.com/watch?v=W93XyXHI8Nw